2008-11-28

Heaven And Hell

黒澤明監督って、「ハンパない」

久し振りに黒澤監督の作品が観たくなり、選んだ作品が、'63年公開の 『天国と地獄』。

天国と地獄 [DVD]天国と地獄 [DVD]
(2003/02/21)
監督:黒澤明
出演:三船敏郎/仲代達也/山崎努

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〔あらすじ〕 製靴会社の常務である権藤(三船敏郎)のもとに「息子を誘拐した。3000万円用意しろ」との連絡が入る。会社の利権問題を解決させようと用意した5000万を身代金に使うとなると、権藤は失脚の身となる。ところが、誘拐されたのは権藤の社用車運転手・青木の息子だったことが判明する。自分の息子ではなかったことで、身代金は払えないと突っ張るが、自らの未来を捨てるか、幼い命を救うべきか苦悩する権藤。やがて、頭脳明晰な戸倉警部(仲代達矢)の協力と指揮の下で誘拐犯の一大追跡が始まった……。

↑自分でも上手く書けたなと…(笑)。

とにかく面白かった!

前半の約50分は、権藤宅の一室で繰り広げられる密室劇となっていて、
そこでは、権藤自身の苦悩と、彼を取り巻く人間の人物描写が丹念に描かれる。

驚くべきはその設定。
原作はエド・マクベインの小説『キングの身代金』となっていて、
それを黒澤監督が脚色しているのだけど、
誘拐されたのが自分の息子ではなかったということによって、
権藤の人間としての、また男としての苦悩を深いものにさせている。
誘拐した人物を間違わせた理由がハッキリとしているのだ。

とにかく、舞台でも観ているような緊迫感は圧倒的。

物語の中盤ですでに犯人である竹内(山崎努)は登場するので、
「犯人は誰だ!?」という側面ではなく、
その犯人を捕らえるまでの警察側の動きと、
それを取り巻く人間たちの心理をスピーディーに描いていく。

実際に列車を走らせ、一発撮りで挑んだという、
身代金受け渡しのトリックは映画史上に残る名場面だし、
「今のカラー技術は十分ではない」としてモノクロに拘っていた監督が、
本作で使用したパートカラーの効果は、劇中で絶大なものとなっていて、
この手法はのちに、フランシス・フォード・コッポラ監督の『ランブルフィッシュ』、
スティーブン・スピルバーグ監督の『シンドラーのリスト』で使用されることになり、
また、劇中の設定は真夏なのだけど、実際に撮影されたのは真冬だったそうで、
犯人役の山崎努が「なぜ真夏のシーンを真冬に撮影するのか」と監督に訪ねたところ、
「夏は暑いのでつい安心してしまう。冬に夏のシーンを撮影すれば、
どうやって暑く見せようかみんな工夫するだろう」と答えたそうだ(ウィキペディアより)。

監督、スゲェ!

実はこの作品が公開された直後、皮肉にも誘拐事件が多発してしまったそうだ。
しかしながら、それをきっかけに国会でも問題として取り上げられ、
'64年の刑法一部改正(「身代金目的の略取(無期又は3年以上の懲役)」を追加)の
きっかけになったそうだ(ウィキペディアより)。

映画が法を変えた。

スゲェ!

こういった作品の内容や後日談の凄さもさることながら、
出演していた俳優陣の演技も本当に素晴らしかった。

中でも、戸倉警部を演じた若かりし頃の仲代達矢の
カッコイイこと!カッコイイこと!いや、マジで惚れるわ☆

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って、結局そんな話で終わっちゃうんだけども(キャハッ笑)。

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私、何故か この作品をフランスで見ました。
フランス語吹き替えにもかかわらず、最後まで 釘づけ!
作品の力だわ。

フランスで観る邦画(しかも古いの)ってのもオツだなー。
っつか、フランス語吹き替えでってのがカッコイイ!
オリジナルだと、三船敏郎さんの声が
相当にドスの効いた声になってるけども、
フランス語だとやっぱり甘~い感じになってるのかな?
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