Heaven And Hell2008-11-28 Fri 00:00 黒澤明監督って、「ハンパない」。 久し振りに黒澤監督の作品が観たくなり、選んだ作品が、'63年公開の 『天国と地獄』。
〔あらすじ〕 製靴会社の常務である権藤(三船敏郎)のもとに「息子を誘拐した。3000万円用意しろ」との連絡が入る。会社の利権問題を解決させようと用意した5000万を身代金に使うとなると、権藤は失脚の身となる。ところが、誘拐されたのは権藤の社用車運転手・青木の息子だったことが判明する。自分の息子ではなかったことで、身代金は払えないと突っ張るが、自らの未来を捨てるか、幼い命を救うべきか苦悩する権藤。やがて、頭脳明晰な戸倉警部(仲代達矢)の協力と指揮の下で誘拐犯の一大追跡が始まった……。 ↑自分でも上手く書けたなと…(笑)。 とにかく面白かった! 前半の約50分は、権藤宅の一室で繰り広げられる密室劇となっていて、 そこでは、権藤自身の苦悩と、彼を取り巻く人間の人物描写が丹念に描かれる。 驚くべきはその設定。 原作はエド・マクベインの小説『キングの身代金』となっていて、 それを黒澤監督が脚色しているのだけど、 誘拐されたのが自分の息子ではなかったということによって、 権藤の人間としての、また男としての苦悩を深いものにさせている。 誘拐した人物を間違わせた理由がハッキリとしているのだ。 とにかく、舞台でも観ているような緊迫感は圧倒的。 物語の中盤ですでに犯人である竹内(山崎努)は登場するので、 「犯人は誰だ!?」という側面ではなく、 その犯人を捕らえるまでの警察側の動きと、 それを取り巻く人間たちの心理をスピーディーに描いていく。 実際に列車を走らせ、一発撮りで挑んだという、 身代金受け渡しのトリックは映画史上に残る名場面だし、 「今のカラー技術は十分ではない」としてモノクロに拘っていた監督が、 本作で使用したパートカラーの効果は、劇中で絶大なものとなっていて、 この手法はのちに、フランシス・フォード・コッポラ監督の『ランブルフィッシュ』、 スティーブン・スピルバーグ監督の『シンドラーのリスト』で使用されることになり、 また、劇中の設定は真夏なのだけど、実際に撮影されたのは真冬だったそうで、 犯人役の山崎努が「なぜ真夏のシーンを真冬に撮影するのか」と監督に訪ねたところ、 「夏は暑いのでつい安心してしまう。冬に夏のシーンを撮影すれば、 どうやって暑く見せようかみんな工夫するだろう」と答えたそうだ(ウィキペディアより)。 監督、スゲェ! 実はこの作品が公開された直後、皮肉にも誘拐事件が多発してしまったそうだ。 しかしながら、それをきっかけに国会でも問題として取り上げられ、 '64年の刑法一部改正(「身代金目的の略取(無期又は3年以上の懲役)」を追加)の きっかけになったそうだ(ウィキペディアより)。 映画が法を変えた。 スゲェ! こういった作品の内容や後日談の凄さもさることながら、 出演していた俳優陣の演技も本当に素晴らしかった。 中でも、戸倉警部を演じた若かりし頃の仲代達矢の カッコイイこと!カッコイイこと!いや、マジで惚れるわ☆ ![]() って、結局そんな話で終わっちゃうんだけども(キャハッ笑)。 |
この記事のコメント私、何故か この作品をフランスで見ました。
フランス語吹き替えにもかかわらず、最後まで 釘づけ! 作品の力だわ。 2008-12-05 Fri 06:05 | URL | mica [ 編集] フランスで観る邦画(しかも古いの)ってのもオツだなー。
っつか、フランス語吹き替えでってのがカッコイイ! オリジナルだと、三船敏郎さんの声が 相当にドスの効いた声になってるけども、 フランス語だとやっぱり甘~い感じになってるのかな? 2008-12-05 Fri 06:50 | URL | オパ [ 編集] |
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